懲役と禁錮はどこが違う？
- 2018.11.16 Friday
- 10:03
JUGEMテーマ：法律
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呉鳥人〜くれとりびとさんのブログより「広島県緑化センターにて」
懲役と禁錮はどこに差があるのだろうか。
これは刑法に定められている。
刑法１２条２項は，「懲役は，刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる。」と規定している。
これに対して刑法１３条２項は「禁錮は，刑事施設に拘置する。」と規定している。
つまり，懲役も禁錮も刑務所等に拘置されるが，懲役は刑務作業が科せられるのに対し，禁錮には刑務作業が科せられない。
ただし，禁錮に処せられた人も，請願作業と言って自ら願い出て作業をすることはできる。
１日中房内でジッとしているのも退屈だし，刑務作業をすればわずかながら作業給付金がもらえるから，ほとんどの禁錮刑受刑者が請願作業をすると聞く。
懲役刑は，殺人，放火，強盗，窃盗などの道徳的非難の度合いが強い犯罪の場合に定められており，禁錮刑は，過失運転致死傷などの道徳的非難の度合いが弱い犯罪の場合に定められていると言われるが，交通事故でも悪質なケースもあり，前記のとおりほとんどの禁錮刑受刑者が請願作業をすることと相俟って，懲役と禁錮の差は現状ではほとんどないと言えるかもしれない。
現状では，懲役には刑務作業が科せられるため，受刑者の更生のための様々な処遇プログラムを行う支障となっているため，新たな拘禁刑の導入が検討されているようだ。
コメントありがとうございます。
死刑があるので終身刑は必要ないというのが政府の考えのようですね。
最低でも10年以上は地下牢に幽閉させないと。
ところで、法律に判例と違った判決は違反だとあるのですか？
ただ，判例違反は上告理由とされているだけです。